キャンプの必需品!レインウェアをレビュー!
- 2022.02.27
- キャンプギア
キャンプ中に突然降り出す雨。予報では晴れでも、山間部を始めとした自然の中にいると、局所的に降ることも珍しくありません。そんな時に役立つレインウェアは、アウトドア用のものを持っておくととても便利で、快適なキャンプを楽しめます。今回はレインウェアについてご紹介します。
レインウェアとは
いわゆる雨具のことですが、アウトドア用のレインウェアは一般的に使われる雨具と異なり、防水性もさることながら、行動していても蒸れない透湿性に優れています。またアウトドアという環境に合わせ、ストレッチ性があり、より行動にストレスがないといった特徴あるモデルもあります。積極的に行動したくなるような雨具が、キャンプに適したレインウェアになります。
アウトドア用レインウェアの特徴
特徴①:防水性
レインウェアといえば外せない機能が防水性です。外部の水が内部に入り込むのを防ぎ、ドライな状態を保つのに必須の機能です。
防水性はシチュエーションによって求められる性能が異なります。街中で降り出した雨は、移動時間が短く強い風雨に襲われる機会も少ないことから、耐水圧10,000mm以下でも問題ありませんが、キャンプや登山など、長時間自然環境に身を置き、かつ行動時間が長い場合は、それ以上の性能が求められるようになります。
例えば耐水圧10,000mmのレインウェアの場合、1cm四方の生地に10cmの水を置いても耐えられるということになります。シチュエーションでは、大雨に遭遇しても耐えられます。
ちなみに、世界最高水準の防水透湿性を誇るゴアテックスは45,000mm以上という驚異的な数値で、ゴアテックス素材のレインウェアが一着あれば、街中から高所での雨でも耐えられます。
私は普段のキャンプでは、10,000mm以上のコストパフォーマンスの高いレインウェアを使っています。登山では20,000mm以上と使い分けるようにしており、ウェアの寿命を伸ばし、コストをかけない工夫をしています。
特徴②:透湿性
アウトドア用のレインウェアで、防水性と共に外せない性能が透湿性で、どれだけ内部が蒸れないかという機能です。
静止や発汗しない程度の歩行であれば高い透湿性を必要とせず、内部をドライな環境に保つことはできますが、テント設営から道具のセッティング、薪の拾得など、行動時間が長く運動強度も街中より高い場合、透湿性が低いと内部で雨が降るという事態になります。
外部からの水を防ぎ、かつ内部で発生した蒸れも発散していくことで、アウトドア用のレインウェアはその真価を発揮します。
透湿性を表す透湿度の目安は、10,000/㎡/24hの場合、1㎡の生地に対し、24時間で10,000gの水蒸気を透過するということになります。
キャンプの場合は軽度の運動から強度の高いものまで、役割において様々ですが、最低10,000/㎡/24hは欲しいところです。
特徴③:ストレッチ性
雨という環境の中で行動するレインウェアで、防水透湿性に次いで欲しい機能が、このストレッチ性です。
肘や膝、各部を動かした際に生地が伸縮し、運動時のストレスにならない機能で、ストレッチ性が高ければ他のウェアに追随する運動性が付与され、積極的に着たくなるウェアに変貌します。
一昔前のレインウェアは、高機能のハイエンドモデルに備わっていましたが、エントリーモデルでもストレッチ性を備えるようになりました。生地も薄くゴワッとした印象が薄れ、遠目で見ればレインウェアと分からないほどです。
ストレッチ性が高まり運動性が向上したことで、レインウェアは雨が降っていなくても着たくなるほどの汎用性を持つようになりました。
特徴④:防風性
レインウェアの汎用性を高める性能のひとつに防風性があります。自然環境における体温の低下は、濡れ、気温、風などが考えられ、中でも風は想像以上に体感温度を下げ、体温を低下させます。
防風性の高いレインウェアを持つと、1年を通した防寒着として活躍します。春はアウターとして機能し、夏は肌寒い朝に、秋は透湿性が高ければインナーにミドルレイヤーに1枚着た上に羽織ったりと、使い方は様々です。
風が強い日に1枚着ると、体感の肌寒さが違ってきます。守られているような感覚はレインウェアの頼もしい部分で、私はデイキャンプを除いて必ずレインウェアを持つようにしています。レインウェアを着ることでの安心感は絶大です。
特徴⑤:耐久性
ストレッチ・防風性を備えて汎用性が高まってくると、アウトドアの環境に耐えられる耐久性が求められるようになります。
アウトドア用レインウェアは、各アウトドアブランドが独自に開発する素材によって、一般的な素材より耐久性の高いものが使われています。一見してコストがかかるアウトドア用レインウェアですが、その分街中で使う雨具にあるリーズナブルなモデルより、連続使用に耐え、多少荒っぽい使い方をしても問題なく着続けることができます。
自然環境下で悪天候に見舞われた際、耐久性が低く本来の機能がすぐに失われてしまうと、生命の危機に瀕することもあります。高い機能を長く安心して使えることは、より過酷な環境で過ごすアウトドアならでは必須の条件といえます。
私はキャンプだけでなく沢登りも嗜好してよく遡行していますが、常に濡れ、泥まみれになっても耐えられるレインウェアを必ず着ています。
魅力的になったデザイン性
直接の機能には関係ありませんが、昔に比べてアウトドア用レインウェアの印象は大きく変わりました。
全身一色、視認性の高いカラーで、いかにも雨具という印象があったレインウェアは、緊急時やアウトドアの限られた環境下でのみ使用するのがレインウェアの第一印象でした。
最近は自然に溶け込むカラーリングやシルエットも目を引くようなデザインのものが増えました。ブランド=自分を表現するウェアを着るという認識が広まり、アウトドアウェアが自分自身を具現化するためのアイテムとなった時、高いデザイン性が求められるようになりました。
アウトドアウェアを着ることからキャンプや登山の世界を知ることにもなり、レインウェアを始めとした高機能、高デザインのウェアは、幅広いアウトドアユーザーの獲得にも繋がっています。
アウトドア用レインウェアの選び方
使用するシーンで選ぶ
キャンプ場も立地は様々で、森林、海、高所、離島など、どの場所、どの季節に使うかを考えて選ぶことが良いです。
高機能のハイエンドモデルを選べば間違いはないですが、街に近い環境化ではコストに見合わず、破損、買い替えとなった時の衝撃も大きいので、価格と性能のバランスを考慮して選ぶと良いです。
高所や通年使用、より自然環境の奥地に踏み入ったり、車ではなく徒歩でアクセスするなど、厳しい状況が常に想定される場合には、コスト度外視で選ぶことが安全に繋がります。
レインウェアで安全で楽しいキャンプを!
アウトドア用レインウェアは、キャンプを楽しく安全に過ごすために必携のアイテムです。機能性だけでなくデザイン性も高いレインウェアは、キャンプ場で、また街中でも着こなすことで自分を表現する魅力もあります。
レインウェアは各ブランドから豊富なモデルがラインナップされており悩むかと思いますが、どんなシチュエーションで使うかを考えながら選ぶことで、満足のいくモデルを選択できます。
アウトドア用レインウェアで、自分らしいキャンプを楽しんでくださいね。
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