モンベルのシームレスダウンハガー!-隔壁の無い最高の寝心地をレビュー!

モンベルのシームレスダウンハガー!-隔壁の無い最高の寝心地をレビュー!

自然の中で宿泊を行うキャンプにおいて欠かせないスリーピングギアである寝袋。睡眠が快適であれば翌日のキャンプそのものが充実し、キャンプ以外のアウトドア活動であれば、疲労を残さず万全なコンディションで活動できます。今回は隔壁の無い革新的な寝袋を展開するモンベルから、シームレスダウンハガーをご紹介します。

モンベル シームレダウンスハガー 収納時

シームレスダウンハガーとは

主に登山用のウェア、ギアを展開し、キャンプ、自転車などのアウトドアアクティビティのアイテムを取り扱う日本発祥のアウトドアブランド、モンベルがラインナップする寝袋のひとつです。

モンベル シームレダウンスハガー

寝袋は内部のダウン、もしくは化繊綿の偏りを防ぐために隔壁を設けていますが、シームレスの名の通り、独自の技術により隔壁を無くしたモデルが、シームレスダウンハガーです。

隔壁を無くした事によりダウンの優れた保温性能が最大限に発揮され、睡眠時のダウンの片寄りを防ぎ、快適な寝心地を提供してくれる、革新的な寝袋です。

モンベル シームレダウンスハガー

シームレスダウンハガーの魅力

魅力①:優れた保温性能

寝袋の保温性能は、ダウンや化繊綿といった使用されている素材を始め、保持している量などによって決まります。保持されている量が多いほど保温力は高くなりますが、シームレスダウンハガーの最大の特徴は、シームレスとしたことで獲得した高い断熱性と気密性にあります。

通常の寝袋であれば、設置する背面部はダウンが偏り、コールドスポットが出来ることで保温性能にムラが出来ます。私は温かい時期に寝袋を使ってもさほど変化は感じないのですが、冬場や高所で寝袋を使うと、背面部の寒さを感じやすくなります。

シームレスダウンハガーはモンベルが独自に開発したスパイダーダッフルシステムを採用し、隔壁を無くすことで、この寝袋の課題点を解決しています。均一かつダウン本来の性能を最大限に発揮出来るこのシステムは、寝袋内部に特殊な糸を配置しています。ここにダウンが絡まることで、保温力が均一に行き渡ります。

寝てみると感じるのですが、これまでの隔壁のあった寝袋とは違い、全体を包み込むような寝心地はとても快適で、同じ温度域を持つ寝袋と比較すると、その性能差を実感出来ます。

モンベル シームレダウンスハガー スパイダーダッフルシステム

魅力②:驚異的なストレッチ性

モンベル独自のシステムは、スパイダーダッフルシステムの他にも、シームレスダウンハガーに備わっています。それが驚異的なストレッチ性を寝袋に付与した、スーパースパイラルストレッチシステムです。

寝袋は少ない容量で保温性と快適性を得るための形状をしていますが、窮屈で寝返りが打ちづらく、夜間に起きてしまうこともありました。保温力と共に求められるこの快適性は、寝袋が持つべき必須の機能です。

スーパースパイラルストレッチシステムは、寝袋が密着して動きにくいという問題から解放される画期的なシステムで、生地が124%まで伸縮し、非常に快適な寝心地を提供してくれます。

私の知り合いはモンベルの寝袋を愛用しており、寝袋に入りながらテント内で行動できると太鼓判を押すほど、このストレッチ性が欠かせないものと語っています。寝袋に入ると実感するこのストレッチ性は、スパイダーバッフルシステムと合わさることで、シームレスダウンハガーが高次元の寝袋であることを証明しています。

モンベル シームレダウンスハガー スーパースパイラルストレッチシステム

魅力③:軽量性

隔壁を廃したことで、従来のモデルより軽量化されたことも大きな魅力です。荷物を極力軽くしたいソロキャンプには特におすすめで、重量と比較して高い性能を持てるのはシームレスダウンハガーならではです。

夏場は荷物も少なく荷物の総重量も軽く出来ますが、冬場は暖房用のアイテムから専用のギアが必要になるので、1つ1つが大型になり重量も増してしまいます。シームレスダウンハガーは従来のモンベルのダウンハガーよりコストはかかりますが、それに余りある軽量による恩恵が、特に冬場に得られます。

モンベル シームレダウンスハガー 冬山登山

魅力④:コンパクト性

私が所有しているのはシームレスダウンハガー800の#1で、主に冬場で活躍するモデルです。収納サイズが∅16cm×32cmとなり、冬場に使用するモデルに中ではコンパクトな部類に入ります。

シームレスダウンハガーは全モデルにおいて非常にコンパクト性が高く、圧縮すればさらに小さく収納できるので、持ち運びもしやすく収納時もストレスになりません。軽量性と相まって高いコンパクト性を持っているので、この点でもソロキャンプには特におすすめしたい理由でもあります。

モンベル シームレダウンスハガー 収納時

シームレスダウンハガーのレビュー

私はシームレスダウンハガーを11月から3月頃の寒い時期に使用しています。

モンベル シームレダウンスハガー テント設営

テントだけでなく時にタープの下に眠ることもあり、軽量コンパクトで高い保温力を持つシームレスダウンハガーは、これまで使用していた冬用シュラフから替えてから、常に使い続けています。他にも自宅に冬用モデルがありますが、今はこれ一択です。

寝心地はどんな姿勢でも全身が温かく、寝返りを打っても、寝袋に入りながら夜間にテント内を動けたりと、本当に寝袋に入っているのかというほど快適です。

入ると包み込むような温かさが魅力のシームレスダウンハガーは熟睡しやすく、もちろん自宅で眠るような快眠は出来ませんが、厳しい冬山にいてもしっかり休めたと実感できる程です。

モンベル シームレダウンスハガー レビュー

モンベルのシームレスモデル

ドライシームレスダウンハガー

シームレスの上位モデルで、ゴアテックス素材を採用した防水、防風性を扶養されたモデルです。

使用中の結露を防ぎ、ダウンモデルの弱点である濡れた際の保温力低下を防ぎます。また快適性も高く、非常に高い透湿性により内部の水蒸気を外に出し、高い保温力とドライな環境を保ちます。天候が悪い中でも安心して使用でき、様々なシチュエーションに対応できる汎用性の高さも大きな魅力です。

シュラフカバーが不要となるため総合的な荷物の軽量化にも繋がり、最高水準の性能を持った寝袋です。

シームレスバロウバッグ

2022年より、モンベル独自の化繊綿、エクセロフトを採用したシームレスモデルがラインナップされました。

化繊綿モデルはダウンより高い速乾性を持ち、沢登りや寝袋が濡れることの多い環境化での野営において真価を発揮し、また手入れが簡単でコストパフォーマンスも高いことから、キャンプでは初めて使う寝袋としてもおすすめです。

化繊綿の魅力を持ちながらも、シームレス化によってさらに保温、快適性が向上したことは、シームレスモデルの恩恵をより多くのユーザーに届けられることとなり、沢登りをする私にとっては、2022年の寝袋関係のニュースにおいて、とても嬉しいお知らせでした。

手元にはありませんが、早く使ってみたいです。

シームレスダウンハガーで快適の夜を!

モンベルのシームレスダウンハガーは、隔壁を無くした革新的な構造により、これまでの寝袋にはない保温性、気密性、快適性を備えたスリーピングバッグです。ゴアテックスによる防水透湿性を備えたドライシームレスダウンハガー、化繊綿によるコストパフォーマンスと速乾性を備えたシームレスバロウバッグなど、ラインナップも広がっています。

現在の寝袋の完成形と言っても過言ではないモンベルのシームレスダウンハガー。快適な寝心地と機能性を持って、キャンプで最高の夜を過ごしてくださいね。

モンベル シームレダウンスハガー