キャンプの必需品!アウトドアナイフの種類と使い方をレポート!

キャンプの必需品!アウトドアナイフの種類と使い方をレポート!

キャンプでは調理からブッシュクラフトまで、アウトドアナイフの存在が欠かせません。調理から木材加工用など、多種多様なモデルが展開され、見ているだけでも飽きないのがアウトドアナイフです。今回はキャンプで使う基本のナイフ3種類をレポートします。

アウトドアナイフとは

アウトドアナイフとは?

アウトドアナイフとは、キャンプや登山を始めとする野外活動での使用が想定されたナイフのことです。ひとつの機能に特化したものから汎用性が高いもの、携行性や重量も考慮されたモデルなど、その種類からモデルは非常に多く、日々進化を続けているアウトドアギアです。

アウトドアナイフの特徴

特徴①:携行性

キャンプ場だけでなく、時には徒歩でキャンプサイトまで移動したり、木材を周辺で集めて加工するなど、道具を持って移動することが多いのが野外活動です。「リュックに入れても邪魔にならない」「重くない」「鞘とセット」など、家庭用のナイフにはない携行性を備えています。

アウトドアナイフとは

特徴②:汎用性

アウトドアナイフとは

自動車でキャンプサイトまで乗り付けるなど、沢山の道具を積んで行くことも可能ですが、キャンプ場ではない自然の中での野営や、駐車場から距離のあるサイトとなると、道具をたくさん持っていくほど「重たい・・」「往復しないと」など、苦労も比例して増えていきます。

アウトドアナイフの特徴や、ひとつのアイテムで「調理」「ブッシュクラフト」「応急処置」などに対応できるよう作られています。家庭用の包丁ひとつで野営すると、取り回しから切れ味などで、調理以外では扱いにくいと感じ、アウトドアナイフの性能を実感できます。

特徴③:耐久性

「錆びにくく」「折れにくい」など、アウトドアナイフはハードユースにも耐えられる性能を持っています。例えば、道具の破損は生命の危険に直結することがある登山では、アウトドアナイフに限らず、道具において重要視される部分です。

厚い刃に無骨なフォルムのアウトドアナイフは、持っているだけで頼もしく思えます。

アウトドアナイフとは

アウトドアナイフの種類

フォールディングナイフ

ハンドルの中にブレードが収納できるタイプが、フォールディングナイフです。携行性に非常に優れ、軽量コンパクトに持ち運べるのが最大の特徴です。私はどんなキャンプにも必ずフォールディングナイフを持ち歩いていて「かゆいところに手が届く」名脇役です。

汎用性もその小型なフォルムとは裏腹に高く、ちょっとした調理から袋を開けたりと、刃物を持っていないと面倒なところで「スッ」と取り出して「サクッ」と済ませるところに、フォールディングナイフの真価と魅力が詰まっています。

軽量小型であるため耐久性や実用性は今一歩と感じる場面はありますが、フォールディングナイフを「サブナイフ」として捉えれば何ら問題なく、メインのアウトドアナイフを取り出すには面倒なときに使えるサブナイフは、キャンプ経験を重ねると、一本は欲しくなります。

私が愛用しているのが長い歴史を持つオピネルのナイフで、時々研ぎ直しつつ10年近く使っています。木製のハンドルが手に馴染み扱いやすいです。おやつの骨に見えたのか、愛犬がハンドルにかじり付いてしまい、痛々しい跡が残っています。

アウトドアナイフとは

シースナイフ

フォールディングナイフとは対照的に、ブレードとナイフが一体となったアウトドアナイフで、折りたたまずに鞘(シース)を使って収めます。サイズもフォールディングナイフと比べて大きく「握り込みやすい」のが特徴です。

ブレードは厚く耐久性も高いため、調理、ブッシュクラフト、力の必要な作業ではその性能を遺憾無く発揮してくれます。大型のものから小型のものまで多様なモデルが展開されていて、獲物解体向けからバトニングに向いたものまで幅が広いのも、一体型の扱いやすいシースナイフならではです。

収納、持ち運びには鞘が必要で、大型のものでは持ち歩きに少々難があります。

画像のアウトドアナイフは、モーラ・ナイフのHeavy Duty MG。分厚いブレードがなんとも頼もしく、コストパフォーマンスにも優れています。私はよくものを紛失したり荒っぽく使ったりするという、ちょっと困った気質なので、気兼ねなくハードに使えて、懐も傷まないアイテムを選ぶ傾向にあり、Heavy Duty MGは正にピッタリのアウトドアナイフです。

厚めのブレードで積極的な調理には向きませんが、汎用性も高いので持ち出す機会が多いアイテムです。

アウトドアナイフとは

マルチツール

ブレードだけでなく、缶切り、はさみ、ドライバーといった機能を小さな本体に詰め込んだ道具が、マルチツールです。数多くの機能を備えているため、同じ機能を持った道具を持ち出す必要がないので、荷物の総合的な小型軽量化を図ることが魅力です。
ナイフとしての機能も高く、ひとつのブレードで対応するシースナイフ、フォールディングナイフに対し、本体にノコギリ、調理用など複数のブレードを備えています。

ナイフだけでなく多用途に活躍できるマルチツールですが、洗浄、メンテナンスはフォールディングナイフ、シースナイフに比べて手間がかかります。

画像のマルチツールは、ビクトリノックスのソルジャー。10の機能を備えたミリタリーツールで、初めて購入したナイフです。当時は持っているだけで嬉しくなるアイテムで、キャンプ、登山、釣りなど、どこへでも持っていきました。今は野外活動のスタイルも変化し徐々に出番も減っていますが、時々外に出しています。

アウトドアナイフとは

初心者におすすめのタイプ

3種類の中で最もおすすめなのは、サイズはありながらも一番使い勝手が良いシースナイフです。性能に力不足を感じることも少ないので、初めての一本としてはおすすめです。
2本目としてフォールディングナイフかマルチツールですが、「必要な機能」を考えて選ぶと良いです。サブナイフとしてマルチツールは非常に便利なアイテムですが、軽さとメンテナンス、故障の可能性が低いフォールディングナイフもアリです。何度かキャンプを経験すれば、自分のキャンプに必要なものが見えてくると思うので、焦らず選んでみてくださいね。

アウトドアナイフとは

キャンプで使う家庭用包丁

今回はアウトドアナイフをご紹介しましたが、家庭用包丁はキャンプで使うことも出来ます。
調理用に作られた包丁は、それ以外の用途では上手く機能することは出来ませんが、汎用性の高いアウトドアナイフと比べて、調理は格段にしやすいです。荷物に余裕がある時は包丁を一本持ち込んで、美味しい料理を楽しむと良いです。とはいえ、他の用途に包丁は向かず、刃こぼれをしたりするので、使うのは控えます。

アウトドアナイフとは

アウトドアナイフでキャンプを楽しもう!

アウトドアナイフはキャンプをする上で欠かせない必須アイテムです。野外活動専用のナイフを使うことで、キャンプを快適に、楽しく過ごすことができます。日常では見ないアウトドアならではのフォルム、過酷な環境を共にするほど愛着が湧いてくるアウトドアナイフは、一生の相棒として使い込むことが出来ます。

最初の1本目を使っていけば、サブナイフとして2本目、より特化した機能のアウトドアナイフを求めて3本目と、経験を重ねるほどアウトドアナイフも幾つか必要になってきます。キャンプをする場所、登山、釣りなど、どんな活動をするかによってもアウトドアナイフは変わるので、幾つか持っておくと良いです。

是非アウトドアナイフを手にして、キャンプを楽しんでくださいね。

アウトドアナイフとは