冬キャンプには欠かせない!テントシューズをレビュー!
- 2021.12.31
- キャンプギア
気軽に楽しめる3シーズンのキャンプと違い、真冬のキャンプでは寒さ対策が必須です。ウェア、寝袋、ストーブなどが有効で、道具をひとつひとつ揃えて自分らしい一時を楽しめるのが、冬キャンプの魅力ですね。今回はそんな寒さ対策の隠れた名アイテム、テントシューズをご紹介します。
テントシューズとは?
テント内、もしくはキャンプサイトで行動する際に使用する保温性に優れた履物で、通称象足と呼ばれています。足回りの保温に特化したアイテムで、ダウンなどの保温力のある素材で足を包み込み、地面からくる冷えから足を守ります。
夏では気にならない足元の感覚ですが、冬は氷点下、時に強風、降雪の中でのキャンプとなるので、足元は氷の上にいるかのように冷え、気になって眠れないほどになります。そんな状況下で欠かすことの出来ないのがテントシューズです。
テント内外での行動、就寝時に保温できるテントシューズはとても便利で、真冬のキャンプを快適に過ごすアウトドアギアとして重宝されています。
テントシューズの魅力
魅力①:優れた保温性
テントシューズにおける必須の機能ですが「履いてみたら分かります」と言いたくなるほど、その保温効果は絶大です。私の知り合いでは、もはやテントシューズなしでは冬のキャンプは出来ないと豪語するほど。テントシューズと出会うまでは、足元が冷えないようにとひたすら歩いている人もいました。
靴下やカイロ、保温材の入ったシューズなど、足元の対策は色々な方法がありますが、低温下での保温に特化したテントシューズは、右に出るアイテムは無いと言えるほど優れた保温性を発揮し、おかげで私の冬キャンプで末端の冷えの悩みは、よほどの低温下でない限り悩まされることは無くなりました。
魅力②:軽量コンパクト性
主にナイロン素材と内部のダウン、化学繊維で構成されるテントシューズは、たためば500mlサイズに収納できるほど携行性に優れています。
冬のキャンプは3シーズンのキャンプよりどうしても荷物が増え、総重量も重くなるのが悩みですが、200g前後、もしくは150g以下という重量なら気にならず、気軽に持ち運びできるのはとても魅力的です。
特にバイクツーリングといった荷物が四輪車より制限されるスタイルなどで真価を発揮します。より過酷な環境で活動する厳冬期の登山においても同様で、衣食住を全て背負い歩く登山では、重量の大きな増加は命取りになります。200g前後の重量増、ペットボトル1本分に見合う保温性をテントシューズは備えています。
この魅力があるからこそテントシューズは長くキャンパーを始めとしたアウトドアユーザーに愛されるアイテムになっています。
魅力③:屋外でも行動可能
モデルによりますが、サイト内やテント周辺の限られた距離であれば、屋外での行動にも対応できます。履くまでに時間を要するシューズと比べ、そのまま屋外でも高い保温力を保ちながら行動できれば、夜に仲間と語らう外での一時でも、冷えを気にすること無く過ごすことが可能です。
こうした屋外でも対応できるテントシューズは、内部にドローコードを配置して脱げにくくなっているなどの配慮がされています。また雪の侵入を防げるようパウダースカートが装備されているなど、徹底的に冷えの対策が成されています。
ちょっとした軽作業であればテントシューズのままでも出来るほどの汎用性を持っているのはとても嬉しいポイントです。
魅力④:着脱性
テントシューズは非常に着脱が楽なアイテムです。移動範囲は限定されていますが、その分すぐに着脱が出来るよう、靴下を履くような感覚で着脱が可能なため、履く際のストレスはほとんどありません。
また着脱が楽なだけでなく、先述の通りドローコードなどで固定力も付与されているので、テントシューズを履いたまま寝てもシューズがズレたり脱げることが無く、活動から就寝まで快適な時間を過ごすことが可能です。
キャンプでは普段なら簡単にできることも、なぜか時間がかかったり上手く動けなかったりするもので、普段使うもので構造がシンプルで扱いやすいものが好まれます。
「袋から出して足を突っ込むだけ」と、これだけで使えるテントシューズは、アウトドアのために作られた優れたアイテムなのです。
魅力⑤:日常でも使える高い汎用性
キャンプで使うアイテムは、カトラリーやウェアは日常でも使えますが、テントやタープの出番は限られ、購入の際「どれくらい使うかな」と悩む事があります。テントシューズは自宅やシチュエーションによっては仕事でも活用できるので、コスト以上の高い汎用性が魅力です。
軽量コンパクト性のみならず、比較的ハードな使い方はしないアイテムなので、一度購入すれば買い替えの可能性もあまりなく「結局使わなかったな・・」と購入後に後悔することもありません。
テントシューズの選び方
使うシチュエーションを考える
「積雪がどの程度あるか」「気温」「積載できる容量」など、まずはどんなところでキャンプをするのかを考えると、ご自身に合ったテントシューズを選ぶことが出来ます。
雪の中での作業が想定される場合は、ロング丈で屋外活動が可能なモデルを選んだり、雪が少なくテント内での行動で使用するのであれば、ショート丈のものがおすすめです。
また容量に余裕があったり、濡れを気にする場合には、軽量コンパクトなダウンモデルより、速乾・撥水性の高い化学繊維モデルを選べば、コストパフォーマンスも良く求める性能を得ることが出来ます。
私はキャンプの他に冬山登山もするので、雪の侵入を極力防ぎ、軽量なモデルを選ぶようにしています。
各モデルの性能・機能をチェック
雪の侵入を防ぐスノースカート、テント内でも転ぶことの無いよう滑り止めが付いているなど、テントシューズにはそれぞれ個性があります。求める性能をしっかり抑えつつ、各ブランド・各モデルが持つ特徴を比較しておくと良いです。
歩行機能が付与されるというのはテントシューズのバリエーションの中でも特筆されるポイントですが、防水性の高い素材を使用していたり、より軽量性に特化したシューズなど、ユーザーの好みに応じて豊富なモデルが展開されています。
テントシューズの注意点
耐久性
テントシューズはあくまでテント内、もしくはテント周辺での活動に適したアイテムです。そのまま遠くまで移動して表面のナイロンが破けたり、濡れた場所を歩いて内部が濡れる、火の粉で穴が開き中のダウンが出てしまうなど、破損しないよう注意が必要です。
焚火の前では火の粉に当たらないように配慮したりと、耐久性以上の負荷がかからない様対策をすると良いです。
テントシューズで冬のキャンプをもっと楽しく!
テントシューズは真冬のキャンプ・アウトドア活動を快適にするアイテムです。足元の保温に特化したテントシューズは、一度使えば手放せなくなるほどの保温力と汎用性を持ち、アウトドアから日常使いまで、幅広い使用が出来るのも魅力です。
各ブランドから非常に豊富なモデルがラインナップされており、機能を抑えたコストパフォーマンスの高いエントリーモデルから、高機能と汎用性を備えたハイエンドモデルまで展開され、アウトドアギアならではの選ぶ楽しさもあります。
テントシューズを使って、冬のキャンプを快適に、楽しく過ごしてくださいね。
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