コッヘルを使った料理5選をレポート!
- 2020.10.16
- アウトドア料理
キャンプを始めとしたアウトドアでは欠かせない調理。その中でもソロキャンプや少人数での調理に適した器具の中に「コッヘル」という調理器具があります。今回は、アウトドア調理で便利なコッヘルを使った、早くて便利で美味しい料理をご紹介します。
コッヘルとは?
アウトドア向けに作られた調理器具で、深型の鍋に蓋が付いた形状をしています。少人数向け調理に向いており、鍋の中にガスカートリッジや食材等を収納可能など、運搬から現地の使用まで、アウトドアユーザーに考慮された仕様が施されています。
コッヘルの特徴
特徴①:便利な取っ手付き
大半のコッヘルには折りたためる取っ手が付いています。小スペースで隙間なく収納したいキャンプ道具の持ち運びにおいて、折りたためる取っ手がついているのは無駄のスペースを生まず、ユーザー目線のありがたい機能です。
折りたためるだけでなく、モデルによっては本体が熱せられても調理がしやすいようゴムのカバーが付いているものもあり(付いていなくても熱が取っ手にいかない様になっているものも)、火傷を気にすることなく使用できます。
特徴②:調理に合わせた素材選びができる
コッヘルには、ステンレス・アルミ・チタンといった素材が各メーカーより展開されています。
ステンレスは安価でサビに強いけど重たく、チタンは薄くて軽いけど焦げやすく高価、アルミはチタンほど軽くはないが汎用性が高いといった、素材ごとの特徴があります。予算や作りたい料理に合わせて選べるのもコッヘルの魅力のひとつです。
今回の調理で使ったのは、一番使いやすいアルミ素材のコッヘルで、初めてコッヘルを購入する方にはこのアルミ製がオススメです。
特徴③:沢山の調理方法ができる
鍋型の調理器具であるコッヘル。「鍋ってことは汁物しかできない?」と思うかもしれませんが、蓋が簡易的なフライパンの機能を持ち、鍋に石を詰めれば蒸し料理、揚げ物だってできちゃいます。本格的な揚げ物鍋やフライパンと同じようには使えないけれど、どんな調理法にも対応できるのは、コッヘルが長くアウトドアユーザーに愛される理由になっています。
コッヘル料理5選をご紹介!
汎用性の高い調理ができるコッヘル。とはいえ使い勝手は実際に使ってみないと分からないですよね。今回はコッヘルの特徴が分かるような、ソロキャンプ、少人数での調理向けの料理を5つご紹介します。
便利なコンビニ系食材
今回は殆どの食材をコンビニで入手できる食材で用意しました。キャンプ当日の向かう道中でも利用できるコンビニ。冷凍やフリーズドライ、生ものまで取り扱い、使い切りでコッヘルで使う分量で購入できるものが多いで、オススメです。
あると便利な調味料とアイテム
調味料
キャンプに行くとメインの食材の用意に注意がいきますが、欠かせないのが調味料の存在です。料理を作っているうちに「アッ!」と気づくこともあり、見た目は良いのに味はメリハリのないボンヤリした感じになったり、盛り付けがイマイチになったりと、調味料は確実に用意しておきたいです。
私は塩コショウ、油、自家製の醤油を必ず持って行きます。プラスチック製の小瓶に入れておくとスペースも取らず、使い勝手も良いです。コンビニでも購入できますが、使い切れないこともあるので、持参しておくのが良いです。
収納ケース
卵やバナナなど、食材によっては移動中に割れたり潰れてしまうものがあります。特に卵は割れてしまうと液体で染み込んでしまうので、他の食材に移ったり衣服に染みた場合は、肩がズシンと重くなるほど落ち込みます。
今回は、卵ケースに入れて現地に持参しました。移動中も割れることなくリュックに入れても潰す心配もなく、卵を使う際には欠かすことのできないアイテムです。
この他にも専用のバナナケースを持っています。専用のケースがないものはタッパーに入れたりと、工夫して持っていけると良いです。
①難易度☆:野菜炒めラーメン
リフィルのチキンラーメンと冷凍の野菜炒めを使った簡単便利な一品です。野菜炒めは中の肉も加熱済みなので、麺に湯をかける際に一緒に入れれば手間は一切かかりません。ひと手間として、コッヘルの蓋に油を引いて炒めて塩コショウを加えるだけで、ラーメンのグレードが一気に上がります。アウトドアの定番であるラーメン。キャンプで食べると普段の何倍も美味しくなりますよ。
②難易度☆:クリームリゾット
パスタソースにご飯を入れて加熱するだけで作れる簡単リゾットです。ソースに白飯を入れ、弱火で5分ほど温めるように加熱すれば完成です。パスタソースはご飯との相性も良く、調味料を足さなくても美味しく食べれます。ミートソースや他のパスタソースでも出来るので、バリエーションが多いのも嬉しいですね。白飯はパックのものでも、塩おにぎりでも作れます。クリームソースの場合は、色付けで乾燥パセリなどかけると見た目も良くなります。
③難易度☆☆:豆乳鍋
切り餅・豆乳鍋の素、冷凍のシーフードミックスで作る豆乳鍋です。晩秋から冬にかけての寒い季節には、お餅でトロミが付いてスープが身体を長く温めてくれる、美味しく温まる料理です。
150mlのお湯を沸かし、切り餅・シーフードミックス・豆乳鍋の素の順で入れていきます。切り餅は好みで加熱時間を変えると良いです。味が薄かったら、塩コショウを持参したり、スープの素を追加で持っておくと調整が早くできます。
④難易度☆☆☆:炊飯
アウトドアでは欠かせない技術の炊飯。コッヘルでも美味しいご飯を炊くことができます。
30分ほど浸水したお米を入れ、人差し指第一関節ほどの深さに水を張り、中火で加熱します。湯気が立ち始めたらやや強火にして、スプーンや箸などでコッヘルに触れ、振動がなくなったら火から外し、10分ほど蒸らします。
蓋を開けると、真っ白で綺麗なご飯の世界が広がっています。蒸気が抜けた痕跡の「かに穴」があれば、上手く炊けた証拠です。炊飯器ではなく自分の力で炊くご飯の味は、一生忘れられない味になることは間違いありません。
⑤難易度☆☆☆:コンビーフ目玉焼き丼
コンビーフと目玉焼きの相性が抜群の、ボリュームある料理です。上述の炊飯も合わせて作ると難易度は高めですが、限られた材料の中でも非常に美味しく出来上がります。
コンビーフを炒めて避けておき、蓋部分で目玉焼きを作ります。コッヘルの蓋は焦げやすいので、油は多めに引き、弱火でゆっくり加熱すると綺麗な目玉焼きが作れます。蓋にできるものがあれば、被せておくだけで火の通りも早くなります。
目玉焼きができたら、ご飯の上におかずを乗せて完成です。半熟の黄身を割る瞬間がたまらない、お昼や夕食にピッタリの一品です。
番外編:じゃがりこマッシュポテト
もはや調理と言えるのかというほど簡単なのが、じゃがりこを使ったマッシュポテトです。
じゃがりこを適量の水を入れて加熱するだけで、サイドメニューにピッタリなマッシュポテトの完成です。塩コショウや少量のマヨネーズを足すと、夜のお酒のお供にもできます。
マッシュポテトは作ると材料も多く、既製品を買うとキャンプでは日持ちが難しいですが、じゃがりこは日持ちもできるし食べたい分だけ作れるのでアウトドアではありがたい便利食品です。是非一度お試しください。
まとめ
コッヘルはアウトドアのために作られた、専用の調理器具です。アウトドア専用の調理器具を全て揃えようとすると結構な金額がかかりますが、金額も手頃で、1人や気心の知れた少人数の仲間でキャンプを始める場合には、ひとつあるととても心強い調理の相棒になります。
アウトドア料理で至福の時間を堪能するための味方、コッヘルでアウトドア料理に挑戦してくださいね。
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