シューズはキャンプの必需品-種類と選び方についてレビュー
- 2022.06.29
- キャンプギア
キャンプ場の移動に欠かせないのがアウトドア向けに展開されているシューズです。街での移動に開発された靴と異なり、自然での活動に合わせた工夫が随所に施されたものを履いていけば、キャンプ中の活動がよりストレスなく楽しいものになります。今回はアウトドア向けのシューズと選び方についてご紹介します。
アウトドアシューズとは
自然環境の中でも活動しやすく設計されたシューズの事で、高いグリップ力、水を一切寄せ付けない防水性、持ち運びしやすい軽量コンパクト性など、コンセプトによって突出した性能を持っています。
キャンプ、登山、渓流釣りなど、歩くフィールドに合わせた特徴を持っており、キャンプにおいては車で乗り入れられるオートサイト、キャンプ場までのアプローチが徒歩移動となる場所など、様々なシチュエーションが想定されるため、状況に合わせた靴選びが重要になります。
自然環境で活動するために必要不可欠なアウトドアシューズですが、最近はカジュアルで普段履きにも使えるようなモデルも増え、自分らしさを表現したり、愛着が湧きやすく、道具に囲まれて楽しむのにもアウトドアシューズが存在感を見せるようになりました。
機能に特化したアウトドアシューズ
軽量コンパクト:整地されたキャンプ場にピッタリ
軽く携行性に優れ、身軽に移動できるモデルは、雨が降ったりした際の予備のシューズとしても役立ちます。
ソールも適度な硬さとグリップ力があるので、キャンプ場の移動も問題なく、周辺の自然散策程度も大丈夫です。オートサイトや平坦地のキャンプサイトなど、アクセスが徒歩移動となるような野営地でない限りは、持っていて損はないおすすめの一足です。
モデルにもよりますが、アッパーが携行性を意識した素材で構成されているため、踵を踏んでも移動できるように設計されているのがとてもありがたく、テントから目の前の焚き火台まで行くといった、ちょっとした移動にとても便利です。
反面、過酷な自然環境での移動は不向きとなるので、その際は公共交通機関の移動といった、足元を軽くしても問題ない場面で使うのが良いです。
山道でも安心:防水性、グリップ力に優れたモデル
ハイキング、登山でも使われるシューズはキャンプでも重宝します。
アッパーに防水透湿性に優れたゴアテックスを始めとした素材を使用し、雨や泥汚れを難なく弾き、街中で履く靴と比較して圧倒的なグリップ力を持ち、キャンプ場や周辺のフィールドもストレスなく移動できます。
ハイキングシューズ、登山靴としてラインナップされているシューズを持っておくと、キャンプ場近くの山に登ったり、敷地内の渓谷を歩いてみたり、雨の日のキャンプといった、活動の幅が大きく広がります。もちろん一般的な運動靴でも活動できる場合がありますが、山道では舗装路の移動を想定された靴では滑りやすく、足元の保護や移動時の負担に大きく差が出るので、安全を考慮して履いていくのがおすすめです。
注意する点としては、重量がありキャンプ場で長時間履き続けると足の疲労が増していくので、テントやコテージ、バンガロー周辺ではサンダルを履いていくといった対策をしておくと良いです。
冬に履いていきたい:防寒性に優れたモデル
真冬のキャンプにおすすめしたいのが、保温性の高いシューズです。
アッパーに保温材が入っていたり、時に0度を下回るフィールドでも足回りを寒さから守ってくれ、快適な時間を約束してくれます。画像のものはローカットのモデルですが、ハイカットでより寒い厳冬下でも過ごせるモデルや、防水性も付与された堅牢なモデルなど、幅広いラインナップがあります。
夏場の避暑に最適なアウトドア活動であるキャンプですが、そのキャンプを存分に味わえるのは、実は冬の時期であったりします。夏より澄んだ空気で景色がハッキリ見渡せ、静寂が辺りを包む空間は、自然の美しさとその中に溶け込める幸福感を感じられます。とはいえ厳しい寒さの中で過ごす過酷さもあり、防寒性の高いシューズは、冬のキャンプでは必ず持っておきたいアイテムとなります。
防寒性と適度なグリップ力を持っており周辺散策は問題ありませんが、山岳地帯を移動する際は上述の登山靴や、専用の道具が必要となります。
名脇役:長靴(レインブーツ)でキャンプ
「えっ、長靴で?」と意外に思われる方もいるかと思いますが、長靴はキャンプでも大いに活躍するシューズです。
防水性は説明不要と言えるトップクラスの防水性を誇り、ゴム素材や塩化ビニール素材を始めとした防水性の高い素材をアッパーに使用し、水の侵入を完璧に防ぎます。
私はキャンプ場に車で行く際は頻繁に持っていくのですが、水辺の移動ではウォーターシューズに履き替えたり靴下を脱ぐ必要がなく、濡れたくないシチュエーションでは長靴一択で、オシャレで高価なモデルを選ばなければ、コストパフォーマンスが非常に高いというのもメリットです。
防水性が高い=泥汚れにも強く、キャンプ後にガシガシと水洗いできます。最近はデザイン性の高い長靴も増え、キャンプにも持って行きたくなるようなモデルもよく見かけます。
向かうところ敵なしと思える長靴ですが、塩化ビニール素材は低温に弱く冬場には向かなかったり、ゴム素材はフィット感が高い反面、経年劣化に弱かったりと良し悪しがあるので、素材は購入前に確認するのが良いです。
履きやすく圧倒的な通気性:サンダルの活用
サンダルは日常使いだけでなく、キャンプでも大活躍するアイテムです。
見た目通りの通気性を持ち、夏場のムレを気にする必要がなく、履きやすくちょっとした移動では右に出るアイテムはありません。
柔らかいソールで着脱がしやすい反面、歩いている際に脱げてしまったり、水中でも脱げて流されてしまうという欠点がありましたが、これらが改善されたモデルも出たり、靴下を履いていても履けるモデルが出たりと、多様なラインナップがあります。
柔らかいソールであるため移動には制限がかかるという点も、岩場や尖った路面でも歩けるよう、硬いソールを使用したモデルがあり、移動も含めた汎用性もグンと上がったサンダルもあります。
これまであったデメリットを改善され、非常に豊富なモデルが展開されているサンダルですが、ウォーターシューズや登山靴などの、より特化した機能性を持ったシューズにはやはり劣るため、サンダルをアウトドア用に初めて購入する際には、通気性と着脱の容易さという、サンダルが本来持つ、他種にはない大きなメリットを意識して選ばれると良いです。
番外編:渓流シューズ・沢靴
キャンプではまず使われることはありませんが、私は渓流釣りや沢登りで使う渓流シューズを、キャンプで持ち込むことがあります。
ソールは水中の岩や苔むした場所でも移動、登れるフェルト製、またはラバー製が使われ、水で濡れても不快感を感じない仕様となっているため、水辺での活動が大半で、長靴ではカバーできない移動となる時は、渓流シューズを利用することがあります。
水辺以外にも、ちょっとした探検活動を行ってみたりと、水辺、樹林帯と縦横無尽に移動する際にも多用しており、キャンプ場の外で活動する際には頼りになるアイテムです。
とはいえ、あくまで限定された空間で使うアイテムであり、キャンプ場で渓流シューズは性能に反したシチュエーションであるので、この様な靴があるのだといったところで知っておいて頂けると、沢登りもする私にとっては嬉しいです。
アウトドアシューズで快適なキャンプを!
アウトドアシューズは防水性、携行性、グリップ力といった、自然環境で活動することに特化したアイテムです。
全ての性能を兼ね備えたシューズは存在せず、状況に合わせたシューズを選ぶ、もしくは幾つか持っておくことで、キャンプ場での活動のみならず、キャンプ中にハイキング、周辺散策、水遊びといった様々なアクティビティも楽しむことができ、キャンプでより充実した時間を過ごすことができます。
アウトドアシューズで、快適なキャンプを楽しんでくださいね。
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