子連れ登山の味方!ドイターのキッドコンフォートⅡを徹底レビュー
- 2020.11.24
- キャンプギア
子供が生まれる前はよく登山やハイキングに出かけていたのに、子供が生まれてから、めっきりアウトドアに出かけることがなくなってしまった。そんな悩みはありませんか?
子育てで忙しい毎日にこそ、たまには自然の中にでかけて、思いっきり気晴らしがしたいものですよね?
そんな時にキッズキャリア―があれば、赤ちゃんや、まだ長距離を歩けない子供を背負うことができます。家族みんなで登山やハイキングを満喫できますよ!
今回はドイター社のキッドコンフォートⅡをご紹介します。つくりがしっかりとしており、安心して子供を乗せられるキッズキャリアーなので、キッズキャリアーのご購入をお考えの方におすすめの商品です!
キッズコンフォートⅡのスペック
容量:18ℓ
重さ2750kg
耐荷重:22㎏まで
サイズ:66(高さ)×38(横幅)×32(奥ゆき)
素材:DEUTER マイクロリップナイロン210D、ヘックスライト210D
大人にも子供にもやさしいその機能とは?
長時間背負っても疲れにくい極厚のパッド
ドイター社はバックパックを専門にしている会社です。製品の機能に妥協がないので、バックパックの背負い心地には登山好きから定評があります。キッドコンフォートⅡも例外ではなく、腰を固定するウエストベルトのパッド部分が極厚につくられています!
ウエストベルトのパッド部分が極厚なので、肩にかかる負担が少なくなり、全体の重さがしっかりと腰にかかります。
使った感覚は、子育て用の抱っこひもとは違い、バックパックを背負っているようです。
肩を支えるショルダーベルトもしっかりしているので、長時間背負っていても疲れにくいです!
サイズ調節がかんたん!お父さん、お母さんで交代に背負うことができる
家族で登山に行く場合、子供を背負うのは、おもにお父さんの仕事だと思います。ですが、ずっと背負っていると疲れてしまうこともありますよね?
キッドコンフォートⅡは背負う人の身長にあわせて、サイズの調節ができます。背面にベルクロのパーツがあり、ショルダーベルトの高さをかんたんに変えることができます。この機能のおかげで背負う人を選びません!
場合によってはお母さんも子供を背負うことができるので、お父さんの負担が少なくなります。家族みんなが無理なく登山を楽しむことができますよ。
背面がメッシュパネルなので蒸れにくい
夏場にバックパックを使用した場合。バックパックが密着している背面の部分はどうしても熱がこもり、汗をかいてしまうので、不快な思いをします。キッズコンフォートⅡは背面の部分のほとんどがメッシュパネルです。蒸れが少なく、快適に登山を楽しむことができます。
背面の部分と子供が乗る部分との間には空間があります。こもった熱や、親がかいた汗が子供につたわることがありません。子供も快適に過ごすことができます。
子供が乗る部分のつくりは?安全性は?
キッズキャリア―の肝といえる、子供が乗る部分を見てみましょう。
子供が乗る部分は、まるで車内用のチャイルドシートのようです。子供サイズのショルダーベルトとウエストベルトよって、子供の胸から足にかけてがっちりと固定することができます。
背負いながら斜面を歩くときには、どうしてもキッドコンフォートⅡも傾いてしまいます。そのような場合も、子供が投げ出されることはないので安心です。
子供のお尻があたる部分には適度なクッション性があるので、お尻が痛くなることもありません。
子供の両足は左右に投げ出されるかたちになるので、座っている間に両足を自由に動かすことができます。圧迫される箇所がないので、子供の血流を妨げることがありません!
子供が前かがみになって寝てしまった場合も、子供の頭が当たる部分に厚めのパッドがあるので安心です。
赤ちゃんがキッドコンフォートⅡに乗ると、目線が高くなるので楽しそうにしています。乗っていてぐずることはほとんどありませんね。
登山中にキッドコンフォートの上で寝てしまうこともたびたびありました。
長時間乗っていても、赤ちゃんが快適に過ごせます!
収納力は?
メイン収納は、子供が乗る位置の下にあります。
メイン収納には、子供のオムツ、着替え、防寒着、飲み物、おもちゃなどを入れてもまだまだ余裕があります。
メイン収納の上側には、ジッパー式の収納があります。
ジッパー式の収納の後ろにはストラップで開閉できるポケットがあります。このポケットは中のものをサッと取り出すことができるので、子供が肌寒いときに羽織るためのジャケットなどを入れるのに重宝しています。
ストラップで開閉できるポケットの左右にはメッシュのポケットがあります。そこには行動中にあげるおやつや、飲み物を入れています。
ヒップベルトの右サイドにもジッパーのポケットがあります。デジカメや携帯がギリギリ入るほどの容量があります。
背面パッドの裏側には3.0Lのハイドレーション(水補給用)の容器を収納できるポケットがあります。別売りの容器を用意すれば、行動中に水分補給ができますよ。こちらのポケットには、休憩時に使う薄手の敷物なども入りそうですね。
日帰りの登山ならば、キッドコンフォートⅡに子供が必要な物はすべて入ります。ただ、お父さん、お母さんの分の飲み物、弁当、防寒着などを収納できるほどの容量はありません。
我が家では家族で登山に出かける場合、キッドコンフォートⅡ以外に、もう一つバックパックを持っていきます。もう一つのバックパックを背負うのは主に、お母さんの仕事になっています。
背負わないときは自立する
キッドコンフォートⅡには折り畳み式のフレームがあります。子供が乗ったままでも、広げて地面に置けばしっかりと自立します。
フレームはがっしりとした作りなので、地面に置いた状態から倒れたことがありません。キッドコンフォートⅡを下ろして一休みするときも安心です。
レインカバーとサンルーフは別売り
登山に出かける際に、子供を直射日光や風雨から守るためにサンルーフとレインカバーは必要な機能です。
ただし、キッドコンフォートⅡのサンルーフとレインカバーは別売りです。本体の価格がお安くはないので、個人的にはサンルーフとレインカバーも、はじめから付属していたほうがいいと思います。
サンルーフを取り付ければ、日差しから子供を守ることができます。
サンルーフの取り付けは簡単。サンルーフの片側に2本のフレームがあるので、本体に差し込みます。
もう片側はプラのパーツで背面の上に固定します。
レインカバーは、サンルーフを取り付けた本体にかければ使用できます。
子供が乗る部分全体をしっかりとおおうことができるので、風雨をシャットアウトします。
子供が景色を見渡すことができるように、素材が部分的に透明になっています。乗る子供が不快な思いをしないように、よく考えられたつくりになっていますよね。
子供の年齢がどれくらいの時期まで使用できるのか?
快適にキッドコンフォートⅡを使用できる年齢は、3歳児~4歳児くらいまででしょう。子供が成長すると、当然のことながら、背負う重さが増します。
3歳児の平均体重は13~14kgです。キッドコンフォートⅡ自体の重さは約3㎏。それに荷物の重さが加わります。総重量は最低でも17㎏になります。
私の場合ですが、登山の際の荷物の総重量が17kg程度ならば、1時間は無理なく行動ができます。1時間以上、行動する場合は、ちょこちょこ休憩をいれないとヘトヘトになります。
キッドコンフォートⅡの耐荷重は22㎏までなので、単純に考えて、22㎏の子供を乗せても、壊れることはありません。
山登りで重い荷物を背負うことに慣れている方や、体力によっぽどの自信がある方は別ですが、総重量が20㎏を超えると、背負って長時間歩くのは難しいと思いますね。
ただ、子供が3歳以上になると、自分で歩くことのできる距離が増えてきます。子供ができるだけ自分で歩き、疲れたときや、歩けなくなったときだけキッドコンフォートⅡに乗る、という使い方もできるようになりますよ。
ドイター社の他のキッズキャリアーとの違い
キッドコンフォートⅡは現在廃盤商品になっております。ただ、基本的な機能がほとんど変わらないキッズキャリアーが2種類販売されています。
キッドコンフォート
容量:14ℓ
重さ:3230kg
耐荷重:22㎏まで
サイズ:72(高さ)×43(横幅)×34(奥ゆき)
キッドコンフォートⅡと違うところは、長さ調節が可能な、子供用のフットレストが左右に追加されたことです。
キッドコンフォートⅡよりも500gほど重量が増し、少量が4ℓ少なくなっています。
レインカバーとサンルーフは別売りです。
キッドコンフォートアクティブ
容量:12ℓ
重さ:2680kg
耐荷重:22㎏まで
サイズ:70(高さ)×43(横幅)×34(奥ゆき)
サイズや重さ、機能がキッドコンフォートⅡとほとんど変わりません。容量は6ℓ少なくなっていますね。違うところは、子供用のフットレストが追加されていること。背面部の仕様が変わり、より蒸れに対して強くなっていることですね。
こちらも、レインカバーとサンルーフは別売りです。
ドイター社のキッズキャリアーを使って子供との登山をより快適に!
現在販売されている、キッドコンフォートとキッドコンフォートアクティブも、背負う部分や子供が乗る部分はキッドコンフォートⅡと同じシステムを採用しています。同じように快適に使用できますよ!
ドイター社のキッズキャリアーは、背負う大人の負担を軽減する配慮、乗る子供への安全性・快適性にたいしての配慮にぬかりがありません!
子供と一緒に登山を考えているかたには、ぜひおすすめです!
きっと子連れ登山の味方になってくれますよ!
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