【L.L.Bean】ビーンブーツ!見た目だけではない抜群の機能性!
- 2020.08.23
- キャンプギア
皆さんはL.L.Bean社のビーンブーツをご存じですか?アウトドアでガンガン使うユーザーだけでなく、アメリカンカジュアル系のファッションに敏感な方からも人気のブーツなので、その個性的なルックスをどこかで目にしたことがあるかと思います。
私もアメカジが好きなので、雑誌で目にして以来、どうしても欲しくなってしまい、数年前に購入に至りました。
見た目に惚れて購入に至ったわけですが、使っているうちにその機能性の虜になりました。今ではキャンプや雨の日のお出かけ、畑や庭仕事の時にも手放せない定番の1足です。
私を虜にしてしまったビーンブーツ。その魅力をお伝えしたいと思います。
ビーンブーツの歴史
1912年、創業者のレオン・レッドウッド・ビーンがメインハンティングシューズ、通称ビーンブーツを開発しました。
当時、革のブーツは重量があり、水を吸うと、ますます重くなってしまうデメリットがありました。防水性の高いゴム製の長靴がありましたが、履き心地がいまいちでした。
そこで彼は独創的な発想を閃きました。防水性が必要な靴のボトム部分をゴム製に、デザインに関わる上部を革製にしてしまったのです。履いてみると今まで履いたハンティングシューズの中で最高の履き心地の物でした。
ビーンブーツの歴史はL.L.Beanの歴史そのものです。当時から100年以上ほぼデザインを変えずに販売されており、今では世界中に根強いファンがいます。
実際の使用感
私が愛用しているものはメンズの8インチになります。ビーンブーツには丈の短いものから長いものまで様々なラインナップがありますが、こちらはハイカットタイプで見た目もごつく、男らしい印象です。
ボトム部分はラバーですが、足を通した印象は適度なフィット感があります。地面に吸い付くようなグリップ力があります。
重量は片足だけで1.7㎏程なので、スニーカーと比べたら重みを感じますが、近場の里山で1日中履いていても足が疲れません。作りが非常に頑丈で防水性が高いので、藪の中や湿地などの不安定な場所を歩く時も安心して1歩を踏み出すことができます。キャンプにはもってこいの1足です!
デザインが100年変わらないところから、どんな服にも合わせやすく、雨の日のおしゃれ履きや街履きにもピッタリです。使用する場所を選びません。
「ちょっとゴツ過ぎるかも・・・」と思う方や女性の方にはガムシューズタイプのものがオススメです。ショート丈ですが、機能はほとんど変わらず、よりカジュアルになりますよ。
ビーンブーツの魅力とは?
圧倒的な防水性
防水性を高めるために、底の部分だけラバーの靴は良く見かけます。ビーンブーツはボトム部分までゴム使用にすることによって、浸水に強い作りです。
上部の革は高品質なフルグレインレザーを使用しており、防水性と耐久性を高めています。
特筆すべきはシュータン部分(足の甲と靴ひもの間の部分)の作りです。
普通のスニーカーはこういった形で、シュータン部分がわかれており、左右に隙間があります。
ビーンブーツはシュータン部分が一体化しており、すき間が全くないので雨や雪をブロックします。
叩きつけるような大雨の日にビーンブーツを履いて1時間外を歩きましたが、靴下が全く濡れませんでした。高い防水性を実感しています。紐を上までしっかりと閉めれば、上からの浸水もシャットアウトします。
水たまりに飛び込んでも浸水が見られません。長靴のように使用できるのに野暮ったくならず、スタイリッシュな見た目です。
雨の日だけではなく雪道でも本領を発揮する
ビーンブーツのソールはチェーンソールと呼ばれています。その名の通りチェーン柄の凹凸があります。
他のブーツに良く使われている、刻みの深いビブラムソールは雪道では滑ることがあります。ラバー部分が固めなので雪のハケが悪く、ソールの刻みが雪で埋まってしまい、グリップ力が低下してしまうからです。
逆にビーンブーツのチェーンソールは程よく柔らかいラバーで出来ています。泥や雪のハケが良くグリップ力があるので雪道でも安心です。
ただ柔らかいゆえに注意点があります。舗装された道を歩く場合はビブラムソールよりソールの減りが早いです。
徹底的なアフターケアと妥協を知らない職人魂
ビーンブーツは1912年の初回販売で、100足のうち90足がレザーとボトム部のつなぎ目に不具合があり、不良品でした。創業者のレオンはその全てを無償で修理し、持ち主に返送したというエピソードがあります。
そのユーザーに対する真摯な姿勢は今も変わっていません。
ビーンブーツだけではなく、L.L.Beanの製品に100%満足できなかった場合、購入してから1年以内に返品すれば返金対応をしています。また、素材や製造過程が原因の商品不良の場合は購入から1年以上経過していても返品が可能です。
製品の生産を他の国で行っている米国ブランドも多数ありますが、ビーンブーツは現在もMADE IN USAにこだわり、メイン州にある自社工場で生産されています。
初期不良のあったレザーとボトムのつなぎ目部分は水に強いナイロン糸を使用したトリプルステッチになっています。
このトリプルステッチを担当する職人は半年と2週間もの研修を受けているそうです。しかも1足のブーツを仕上げるのに500以上もの工程があります。こだわりが半端ないです!!
下のラバー部分をそっくりと新品に交換することもできます。アメリカのエルエルビーン本社工場で修理するため、手元に戻るまでには約3か月かかります。
ブーツの種類にもよりますが、一般的なビーンブーツの交換費用は9500円~です。ラバー部分は長年履き続けると、すり減ってしまうのでありがたいですね。レザー部分のケアさえ怠らなければ、一生付き合うことができるブーツです。
脱ぎ履きがカンタン
ブーツの着脱がめんどくさいと感じる方もいらっしゃいますよね?ビーンブーツの場合も上まできっちりと紐を締めれば、脱ぐのに手間かかります。
靴ひもを全て通さず、上の写真のように紐の先端を結んで履く方法もあります。これならば上部が開いているので、着脱がラクラクです。長靴のように使うことができます。紐を全て通さなくても足首でホールドされるので、歩行中に靴が脱げることもありません
購入の際の注意点
他のメーカーよりもサイズが大きめ
ビーンブーツは他の靴よりもサイズ感が大きめです。
公式サイトにも「ビーン・ブーツは、厚手のソックスにおはきいただくようデザインされています。 通常ハーフ・サイズをおはきの方、薄手や中程度の厚さのソックスをおはきの方は1つ下のサイズをご注文ください。」と明記されています。
私の場合、通常のスニーカーならば27(US9)のサイズを履いています。ビーンブーツでは普通の靴下をはいての着用で26(US8)が少し足先にあそびがある程度でほぼピッタリです。
普段0.5のサイズをはいている方は下のサイズに合わせてください。普通の靴で26.5(US8.5)がピッタリならばビーンブーツだと25(US7)です。
サイズが不安な方は代理店での直接購入をオススメします。
公式サイトで購入を考えている方はカスタマーサポートに連絡してください。親切丁寧に相談にのって下さいます。
2種類の靴幅
通常の足幅の方にはMediumD、足の幅が広い方のためにWideEEという2種類が販売されています。縦幅は2種類とも同じですが、wideEEのほうは横幅が大きめに作られています。
万が一、サイズが違った場合
公式ページで購入し、サイズ交換を希望の場合、返送料さえ負担すれば、無料でかわりの品を送ってくれます。
サイズが少し大きいぐらいならば、インソールを別途購入して調節する方法もあります。
ビーンブーツのボトム部はラバー製です。私個人の考えとしては、ピッタリと履くよりは少しあそびがあったほうが、蒸れ防止にもなるのでオススメです。
おわりに
ビーンブーツの雨の日も安心な防水性、タフに扱っても壊れない耐久性はL.L.Bean社の徹底したこだわりと、「お客様に100%満足してほしい」という思いの結晶です。実際に使用して、この商品が1世紀以上も世界中で愛されているワケが納得できました。
キャンプに、街履きにと使用できる場所が幅広いので、アウトドアの初心者から玄人まで万人にオススメできる商品です。
最寄りに公式ストアがあれば、ぜひ試着してみて下さい。きっと欲しくなっちゃいますよ!
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