キャンパーの必須アイテム!焚き火台の魅力をレポート!
- 2020.11.18
- キャンプギア
キャンプの醍醐味といえば、なんといっても「焚き火」ですよね。調理から夜の語らいの演出、日常の喧騒から離れての癒やしとしても、焚き火はキャンプにおいてとても重要な役割を担っています。今回はそんな焚き火を最大限に楽しめる必須アイテム「焚き火台」をご紹介します。
焚き火台とは?
一言で言えば「効率良く焚き火をするための道具」が、焚き火台です。
焚き火をするには「燃焼させる物質」「熱」「酸素」が必要です。土の上で行うシンプルな直火の焚き火とは異なり、熱を逃さず、可燃物を完全に燃焼させるための二次燃焼を発生させるなど、より効率的に焚き火を行う仕掛けが沢山詰まった道具が、焚き火台です。
直火との違い
古くから行われている直火での焚き火と焚き火台の大きな違いは、後述の「自然への影響」の他、効率良く焚き火を行うための「速度」です。
焚き火台は非常に効率的な道具で、同じ構造を直火で作ろうとすると、それなりの知識と時間が必要になります。私は直火もしますし楽しさも経験していますが、直火での焚き火で必要なのは、効率良く燃焼させるための環境を作る技術と、それを作り出す時間で、慣れないと結構面倒です。
組み立てればすぐに焚き火が出来る環境を作り出せる焚き火台は、限られた時間でキャンプを楽しむ、正に現代のアウトドアに合わせた最適なキャンプ道具といえます。
直火が出来ないキャンプ場では必需品
効率の良い焚き火が出来る焚き火台ですが、「焚き火による自然への影響を最小限に抑える」ことが本来の目的ともいえます。焚き火による影響を懸念して、直火での焚き火を禁止しているキャンプ場は多く、不始末を起こすと火事になる恐れがある焚き火を、安全に、かつ自然への影響を考慮して開発された経緯があります。焚き火台があるおかげで自然が美しく保たれ、大自然でキャンプが楽しめています。
焚き火台の魅力
現代キャンプの必需品といっても過言ではない焚き火台。よく売られているバーベキューコンロとは何が違うのか、形だけ見ても「なんかスゴそう」としか思えないですよね。ここでは、焚き火台の魅力を紹介していきます。
魅力①:カッコいい
夏のキャンプでよく見かける四本脚のバーベキューコンロ。キャンプを本格的に始めるまでは、アウトドアで火を使う時のイメージはこれでした。キャンプをするようになり、初めて焚き火台を見た時の印象は「カッコいい!」の一言。機能性うんぬんは勿論ありますが、持っているだけで嬉しくなるのが焚き火台です。
一昔前は、大手のブランドが展開する焚き火台が主流でしたが、近年はキャンプブームということあってか、焚き火台を扱うブランドが非常に増えました。見ているだけでもワクワクする焚き火台を自分の手で扱う楽しさは、一度フィールドで使ったら病みつきになります。
魅力②:なんでもこなせる汎用性
焚き火台は調理からちょっとした夜の演出まで、なんでもこなせるのが魅力です。
調理では代表的なバーベキューから、重たいダッチオーブンを使った料理までこなすことができ、網を外して燃料を追加すれば、夜は大きく揺らめく幻想的な焚き火を楽しむことができます。
寒い日は暖房効果も得られ、焚き火に当たっていると体が芯から温まるのを感じます。
直火ではコツが必要な焚き火の汎用性を手軽に楽しめるのが、焚き火台の大きな利点であり、魅力ですね。
魅力③:豊富なサイズ展開
焚き火台は、ソロ向けから大人数向けまで、豊富なサイズが各メーカーより販売されています。
直火では少量の燃料ではなかなか火を熾せませんが、ソロ向けの焚き火台はわずかな枝でも火を熾すことができます。「調理ができる程度で良い」「大きな火でなくても見つめられれば」「燃料を無駄遣いしたくない」など、サイズ展開を豊富にすることで、ユーザー個々のニーズに合わせられるようになっています。
私はソロ用と家族向けで1つずつ持っていて、特にソロ向けの焚き火台は、アルコールストーブの五徳にしたりと、焚き火以外の燃料でも使える汎用性の高さも魅力です。
魅力④:コンパクトな持ち運び
焚き火台の大半は、簡単に折り畳めてコンパクトに持ち運べるように設計されています。「あっという間」という言葉がピッタリな程に素早く収納することができ、帰りの撤収作業は面倒な事は極力避けたくなるので、この機能があると、次のキャンプはどこに行こうかという意欲にも繋がります。
コンパクトに出来るからといってすぐに壊れることは無く、高熱による変形を防いだり、保温性を維持するための強度は保たれているので、安心して末永く付き合えるのも嬉しいですね。
焚き火台の選び方
焚き火台のスゴさは分かったけど、いざ手に入れようとなると沢山ある焚き火台からどれを選べば良いのか分からなくなります。ここでは焚き火台の選び方をご紹介し、最適な1台を見つけてもらえたらと思います。
選び方①:用途で選ぶ
焚き火台は「ソロか大人数か」「調理か暖房か」などによって形が変わってきます。全ての用途でバランス良く使えるモデルが多いですが、特化したモデルは一定の用途で非常に扱いやすくできており、より快適に焚き火を楽しむことができます。
代表的なものは調理に向いた焚き火台で、火がバランス良く行き渡り、火力も必要以上に上がりすぎず、長時間調理ができるように工夫されています。
選び方②:素材で選ぶ
焚き火台で使われる素材は「強度が高く扱いやすいステンレス」「堅牢かつ軽量なチタン」が使われています。
焚き火台は主にステンレスが使われていますが、ソロ向けの焚き火台ではチタン製が使われているものもあり、使い込むほどに味が出てくる素材と、軽量かつ丈夫な素材であるチタンは、ステンレスと比較して選ぶ際のポイントです。
選び方③:オプション数で選ぶ
始めは火を見ているだけで満足していた焚き火も「色々な料理にチャレンジしたい!」「テーブルも付けて機能的に!」など、使っていくうちに自分なりのアレンジがしたくなってきます。
そんな時に、オプションが豊富な焚き火台であれば、別途焚き火台を購入すること無く、ひとつのモデルを永く使い続けることが出来ます。
ダッチオーブンに対応したヘビーロストルを使えたり、焚き火台を囲う様に使えるテーブルなど、どれだけ機能を付加することが出来るかを、事前に調べておくと良いです。
選び方④:見た目で選ぶ
大事じゃなさそうで意外と大事なのが、見た目です。
どんなに機能性が良くて軽くて丈夫でも「使っていて楽しい」と思える見た目ではないと、せっかくのキャンプもつまらなくなってしまいますよね。
個人的ですが、自分が求める機能性が突き詰められた道具ほど美しく見えるもので「これだ!」と思う道具は大金(妻に怒られない程度に)をはたいてでも購入する価値があり、そうして得た道具は、永く使っている物が多いです。
まずはフィーリングで選んでみるのも良いです。
まとめ
焚き火台は自然へのダメージを最小限に抑えながら、効率良く焚き火を楽しむために作られた画期的なキャンプ道具です。多様なニーズに対応できるように沢山のモデルが展開されていて、自分にピッタリな焚き火台を見つける楽しさ、それを使ってキャンプを楽しむ喜び、焚き火台選びから実践、そして所有欲を満たす幸福感を得ることが出来ます。
自分にピッタリの焚き火台を見つけて、キャンプを楽しんでくださいね。
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