子どもを笑顔にするキャンプ準備12選
- 2020.09.23
- キャンプ
家族で行うキャンプの特徴として、準備しておくことが多い点があげられます。
- キャンプ場
- 往復の道のり
- キャンプ道具
- 食事
- 着替え
- その他
家族でキャンプに出かけようと思うと、考えておかなければいけないことが山のようにあります。準備することの多さに、やっぱり辞めておこうと考える人もいるでしょう。
しかし事前にしっかりと準備さえできれば、子どもは自然と笑顔でキャンプができるといっても過言ではありません。
そこで、これからファミリーキャンプに挑戦しようと考えている人向けに、「子どもを笑顔にするためのキャンプ準備」についてお伝えします。
家族でキャンプをした思い出は大きくなっても記憶に残っているものです。そのキャンプが素敵な思い出になるように、しっかりとキャンプ準備をしていきましょう。
下調べを入念にしよう (1週 ~ 3ヶ月前)
1.キャンプ場選び
準備のはじめはキャンプ場調べからです。キャンプの成功か失敗かはこのキャンプ場選びで決まるといっても過言ではありません。
キャンプ場を選ぶポイントは次のとおりです。
- ロケーション
- 自宅からの距離
- レンタル品
- トイレ
- アクティビティ
- 駐車場からサイトまでの距離
これらのポイントから家族に合うキャンプ場を選びます。それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
ロケーション
まず海・山・湖・川・林間・高原などキャンプ場の「ロケーション」から決めます。それぞれのキャンプ場に良さがあり、また時期によっても向き不向きがあったりします。
人によっては「やっぱり海が見たり、波の音を聞いたりしたい」「山の静けさの中で焚き火を眺めたい」といった好みも大きく異なるため、家族で話し合ってイメージを膨らませながら決めるといいでしょう。
ちなみに家族で楽しむのにおすすめは「湖」です。
大きい湖の近くにあるキャンプ場では湖水浴を楽しめる場所も多く、塩分を含まないさらっとした水で泳げます。さらに水の上を吹き抜ける風は涼しく、真夏でも快適に過ごせますよ。
自宅からの距離
次に重要なポイントは「自宅からの距離」です。自宅からの距離が遠いとファミリーキャンプにとっては基本的にはデメリットしかありません。
- 子どもが退屈する
- 兄弟げんかが起きる
- 急なトイレ、車酔いなどのトラブルが発生する
- 現地での活動時間が短くなる
- 帰宅が遅くなり片付けも時間も遅くなる
- 疲れが残って休み明けの仕事がえらくなる
せっかく楽しいキャンプなのに、行きの車の中から険悪なムードの中で始まるのは避けたいところです。
また帰ってからの片付けや次の日のことを考えると、キャンプ場が自宅から近いにこしたことはありません。
自宅から3時間の距離にあるキャンプ場と1時間の距離にあるキャンプ場では、往復で4時間のちがいがあります。慣れるまでは、遠くても片道1時間30分の距離でキャンプ場を見つけるといいでしょう。
レンタル品
すでにキャンプ道具を揃えている人は問題ありませんが、まだの方は必ずしも買う必要はありません。
レンタル品には「荷物の持ち運びの必要がない」「道具のメンテナンスが必要ない」といったメリットもあり、実際にキャンプ場で活用されている人も多いです。
- テント、タープ
- 机、椅子
- 寝袋などの寝具
- 調理器具
- 食器類
- BBQコンロやガスコンロなどの熱源
など最低限必要なものが借りられるか、確認しておきましょう。
トイレ
説明もいらないほど、トイレはとても重要です。
- きれいなトイレか
- 洋式トイレはあるか
- トイレットペーパーはあるか
小さなお子さんや女性の方だけでなく、男の人だってトイレはきれいな方トイレを使いたいのが本音です。
しっかりとチェックしましょう。おすすめは「入口にドアが付いているトイレ」です。特に夜間はトイレの明かりに虫が集まるので、トイレの入り口にドアが付いているトイレを見つけましょう。
アクティビティ
キャンプ場によっては子どもが喜ぶアクティビティを多数準備してある場所もあります。
自然を生かしたアクティビティだと
- 海水浴
- 川遊び
- トレッキング
- 釣り
- 虫取り
用意されたアクティビティだと
- 公園
- 釣り堀
- 魚のつかみ取り
- ボルダリング
- 自転車、キックボード
- ツリーブランコ
- クラフト教室
- ピザ作り体験
キャンプ場にはいつもと違った遊びが盛りだくさん。ぜひ、お子さんのやりたいアクティビティが実施されているキャンプ場を選んであげましょう。
駐車場からサイトまでの距離
見逃しがちですが、駐車場からテントサイトまでの距離は必ずチェックしておきましょう。
僕自身も以前チェックせずにキャンプ場へ行ったら、駐車場からテントサイトまで100mほど離れていたことがあります。
重い荷物を坂道の上のテントサイトまで運ぶのに、時間がかかるし、疲れるし、子どもはぐずるしで散々でした。
サイトのすぐ横に車を置けるオートキャンプサイトなら問題ありません。もし駐車場とサイトが離れているようならキャリーワゴンが必須です。
2.キャンプ場の予約
まずキャンプ場についてよく下調べを行い、予約をしましょう。予約は3~6ヶ月前から予約できる場所が多く、人気が高いキャンプ場は予約の開始の同時に埋まってしまう場所も多いです。
特に高規格キャンプ場と呼ばれるような設備が整ってきれいなキャンプ場はすぐに予約が埋まってしまいますね。
またハイシーズンと呼ばれる期間は特に予約が難しくなります。具体的には以下の時期です。
- お花見シーズン
- ゴールデンウィーク
- お盆
- シルバーウィーク
- ハロウィーン
- クリスマス
とにかくキャンプに行く日付が決まったら、なるべく3カ月ほど前、遅くても1カ月前には予約するようにしましょう。
またキャンプ場によってはサイトの位置をリクエストできる所もあります。ぜひ「木影があるサイト」「水辺のサイト」「隣が埋まりにくいサイト」などリクエストしてみましょう。
3.道順や近くにある店舗の確認
キャンプ場の予約ができたら、道順や近くにある店舗も確認しておきましょう。
- 自宅からキャンプ場までどれくらいの時間がかかるか
- 高速道路を使う場合、どこのICで乗ってどこのICで降りるか
- キャンプ場の近くにスーパーやドラッグストア・コンビニはあるか
キャンプ場の多くは山の中にあり、最寄りのコンビニまで30分以上かかる場合も珍しくありません。飲み物が足らなくなった場合も、買いに出るのが難しくなることもあります。
もし近くにお店がないようなら、特に飲み物は途中でなくなることがないよう余分に持っていくようにしましょう。
4.食材を確保する場所をきめる
道順や近くにある店舗が分かったら、当日の朝に食材を確保する場所を決めておきましょう。
おすすめは現地のスーパーです。いつもとは違った場所で、現地の新鮮な食材を手に入れることができます。
- 海の近く → 新鮮な魚介類
- 山の近く → 山菜や川魚、果実など
近くにスーパーなどが無いようだったら、いつも利用している最寄りのスーパーなどで調達するのもOKです。どこに何が売っているのかが分かるため、時間をかけずに買い物ができるはずです。
絶対に避けなければいけないのは、「現地で買おうと思ったけどお店がない」という状態です。
探し回っている時間では、子どもを笑顔にすることはできません。
5.近くの観光地
近くの観光地があればいくつかピックアップしておきましょう。
行きの道中で少し寄ったり、1時間早めにキャンプ場を出発して帰り道に寄ったりすることで、子どもの思い出がまた1つ増えます。
全国各地に大型の遊具が設置された公園や子どもが遊べるような場所があります。どうせなら子どもが楽しめるようなスポットを選びましょう。
前日までの準備 (1日~1週間前)
6.メニューの決定
前日までに1日目の夕食メニュー、2日目の朝食メニューをぜひ決めておきましょう。
当日のスーパーの中でわいわい決めてもいいですが、あらかじめ決めておくことで次のようなメリットがあります。
- 家から食材を持っていける
- 家で食材の下準備ができる
- 買い物の時間を短くできる
- キャンプメニューの情報収集をしながら決められる
- 特別な道具が必要なら持っていける
ちなみに2日目の朝食メニューは、ホットドッグ、サンドイッチ、うどんなどかんたんな物がおすすめです。朝食が手軽なメニューならば、準備も片付けも短時間で終わり、子供と遊んだり、テントの片付けをしたりするのに時間を使えます。
7.保冷剤の準備 (3日前)
夏場必ずやっておかなければいけないのが保冷剤の準備です。
特に高性能な保冷剤ほど、しっかりと固まるのに時間がかかります。大きさにもよりますが、キャンプに行く前日に冷凍庫に入れても、出発する当日朝には固まっていないと考えたほうがいいです。
余裕を持って3日前には冷凍庫に入れるようにしましょう。
またペットボトルにお茶や水を入れて凍らしておきましょう。凍ったままクーラーボックスに入れれば保冷剤代わりになりますし、解ければそのまま飲めます。
夏場であれば2リットル入りのペットボトルの氷で、当日中はなんとかもつでしょう。2、3本入れておくと保冷用途としても安心です。
8.着替えや日用品等の準備 (1日~1週間前)
着替えや日用品等の準備は1日前には完了しておくのがおすすめです。
- 着替え (予備も)
- パジャマ
- 歯磨き
- 救急用品
- ハンガー
- ゴミ袋
- 新聞
- タオル多めに
当日の朝に準備を行うと持ち物の中身のことで頭がいっぱいになり、出発時間に間に合わなかったり、子どもの準備がすすんでいなかったりすることについついイライラしがちです。
さらに出発した後に忘れ物をしたことに気付いてイライラMAXになることは、明らかでしょう。
おすすめは1週間前ぐらいから準備をしはじめることです。これいるなと思ったら、その都度かごにしまっていきます。細かい物はジップロックに入れてしまうといいでしょう。
そうすれば当日の朝もイライラすることなく出発できます。
当日朝の準備 (1~3時間前)
9.クーラーボックスの準備 (1時間前)
準備するものの中には、当日の朝にしかできない準備もあります。それはクーラーボックスの中身です。
ご飯のメニューが決まっていれば持っていく物も必然的に決まってきます。できるだけ厳選して持っていきましょう。
- 食材
- 飲み物 (ジュース・水・お酒)
- 調味料
- 焼肉のタレ
- ドレッシング
要冷蔵のものは、少しでも長く冷蔵庫の中に入れておきたいもの。できれば着替えも終わってから、出発1時間前くらいにクーラーボックスの中身を準備しましょう。
10.食材の準備
食材は現地で下準備をしてもいいですが、あらかじめ下準備をして持っていくとキャンプ場での負担を大きく減らせます。
- 食材を切る時間の節約になる
- 自宅の慣れた道具で調理できる
- ゴミの処理もかんたん
- クーラーボックスの容量の無駄が無くなる
- 洗い物が少なくなる
- スーパーで買わなくていい
野菜は皮を向いて、切れるものは切って持っていきましょう。お肉などを漬け込む場合は、自宅で漬け込んでおきましょう。現地についた頃には味がしみて肉質も柔らかくなっています。
あえて子どもと一緒にやりたい工程を残しておくのも大事です。大事なことは家族で時間を共有して、子どもを笑顔にすることですから。
11.荷物の積み込み
出発前の最大の作業が荷物の積み込みです。すべての荷物が入りきるよう、途中で崩れたりすることがないよう、注意深く荷物を積み込んでいきましょう。
荷物を積み込む際に注意すべき点は1点のみ。それは車内から「クーラーボックスを開けられるようにすること」です。
長い道中で飲み物や食べ物をすぐ取れる、子どもを笑顔にするためにはとっても重要なことです。可能であれば、後部座席の足元などに置けるとみんなが使いやすいでしょう。
もし取りやすい位置にクーラーボックスを置くのが難しい場合は、道中用の飲み物と食べ物を別の袋に準備しておくといいかもしれません。
12.車中で子どもが退屈しないようする準備
子どもを笑顔にするためには、車中で子どもが退屈しないようにする準備も欠かせません。例えば以下のようなものです。
- DVD・ブルーレイの購入レンタル
- オフラインでも見られるように動画をダウンロード
- クイズやなぞなぞ
- みんなで歌える歌
個人的には「夕食時の役割分担」を話し合うのがおすすめです。いつもはできないような火起こしとか調理の手伝いなどを話題にし、気持ちを高めてあげるのもいいでしょう。
また「キャンプ場クイズ」なんかもいいですね。「キャンプ場にはどんな遊び場があるでしょう。」とクイズを出してあげれば、子どもたちは喜んで考えるでしょう。
そして忘れがちなのが「酔い止め」。特にキャンプ場へ行く道は、山の中のくねくねした道が多いです。退屈しないようにという意味ではないですが、子どもを笑顔にするためにも、酔いやすいお子さんには忘れずに飲ませてあげましょう。
まとめ
本記事では子どもを笑顔にするためのキャンプ準備について紹介してきました。
家族でキャンプに行こうと考えている人は、間違いなく家族のことを考え子どもを笑顔にしたいと思っているはずです。
しかし準備をおこたって段取りが悪くなると予定より時間がかかったり、無駄に疲れたり、いらいらしたりするなど、笑顔とはかけ離れたキャンプになってしまうでしょう。
キャンプで子どもが笑顔になるかは当日の朝までの準備で決まります。しっかりと準備をして、楽しいキャンプで子どもをぜひ笑顔にさせてあげてください。
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