テーブルトップスモーカーで自宅で手軽に燻製づくり

テーブルトップスモーカーで自宅で手軽に燻製づくり

薫製って、作るのに時間がかかったり、機材や材料をそろえないといけなかったりと、手間がかかるイメージがありますよね。でも実は、シンプルな薫製機で意外と簡単に作ることもできるんですよ。

今回は、オークス社のアペルカ テーブルトップスモーカーを使って、自宅のベランダバルコニーで薫製をつくってみたので、その作り方と特長をご紹介します。

コンパクトで使いやすい小型のスモーカー

コンパクトで使いやすい薫製機
コンパクトで使いやすい薫製機

私がオークス社のアペルカ テーブルトップスモーカーのことを知ったのは4年前。実際にこのテーブルトップスモーカーを使って薫製をつくって試食するイベントに参加し、「へー、こんなに簡単にいろいろな薫製をつくれるんだ」と感心しました。

オークス社は新潟の三条市に本社を構える会社で、このテーブルトップスモーカーの他にもピザオーブンポットや、ユニークでデザイン性に優れたキッチン用品や家庭雑貨などを企画・開発し、販売しています。社名のAUX(オークス)は、「attractive」「utensil」「expert」の頭文字をとって名付けられたそうです。いわば、魅力ある家庭用品の専門家。このテーブルトップスモーカーにも、そんな魅力が詰まっています。

まず驚くのが、そのサイズ。とてもコンパクトです。全長23×幅18×高さ22㎝ほどで、食卓のテーブルに置いてもぴったり。

シンプルで使いやすいデザイン
シンプルで使いやすいデザイン

黒色で側面にスリット穴が開いているのが本体。素材は鍋などの調理器具にもよく使われる鋼板で、シリコン樹脂塗装が施されています。チップを入れるステンレス製の内蓋と、食材を載せる網。円錐型の蓋は、ウォールナットの木を使ったつまみがついています。専用の収納袋と、桜のウッドとチップが付属しています。

シンプルで洗練されたデザイン
シンプルで洗練されたデザイン

私が何よりも気に入ったのは、このシンプルで洗練されたデザイン。使いやすさだけでなく、キッチンのインテリアにもぴったり。直線と曲線が組み合わさったジオメトリックな形状で、黒いボディにステンレス製の蓋と、木製のつまみが良いアクセントになっています。

もちろん、ウッドで薫製する際の空気の流れもきちんと計算されていて、蓋の上部にある空気が抜ける穴も、つまみを回すことで大きさを調整することができます。機能性とデザインに優れた、薫製機です。

では実際に、このテーブルトップスモーカーを使って、週末に自宅のベランダバルコニーでいろいろな食材を薫製にしてみたので、ご紹介します。

スモークベーコンをつくってみる

まずは、薫製の王道、ベーコンです。分厚いベーコンの塊をじっくり薫製すると、風味が増して美味しいですよね。

材料は、スーパーで購入したブロックのベーコン。網に並べやすいように適度な大きさにカットして、キッチンペーパーなどで余分な水分をふき取り、常温で少し乾かしておきます。美味しい薫製を作るこつは、なるべく素材の水分をあらかじめ減らしておくことがポイントです。

ベーコンの薫製をつくります
ベーコンの薫製をつくります

内蓋に適量のチップを入れます。今回は、香りづけのためにローズマリーも使います。

チップがセットできたら、網に乗せた食材をセットします。

チップにもローズマリーを混ぜました
チップにもローズマリーを混ぜました

ガスコンロに火をつけて、スモーカーを加熱します。最初は中火くらいで、煙が出てきたら火を弱めます。

ガスコンロで加熱します
ガスコンロで加熱します

しばらくすると、蓋の穴から煙が出てくるのが見えます。木製の取っ手の部分を回転させると、この穴の大きさを調整することができます。チップを使った薫製を作る際は、スモーカーの内部でゆっくりと煙が動くのが理想的なので、この穴を半分くらいにしておくと良いです。

煙が立ち上ってきます
煙が立ち上ってきます

15~20分くらいで、程ほく薫製された状態に。燻煙と一緒に、ローズマリーの香りもしっかり肉に付いています。

ベーコンの薫製が完成!
ベーコンの薫製が完成!

皿に載せて、飾り用のフレッシュなローズマリーも添えてみました。

ローズマリーを添えて
ローズマリーを添えて

薫製仕立ての温かくジューシーな時に食べてもよいですし、少し寝かせておいてから食べてもスモークの味が馴染んで美味しいです。

このままおつまみとして食べてもよいですし、他の料理と組み合わせるのもOK。

いろんな食材をスモークしてみました

ベーコン以外にも、いろんな食材をスモークしてみました。薫製にしたものをその場で食べてもよいですし、また、出来上がったものを使ってちょっとしたおつまみなどの料理をつくるのもおすすめですよ。

簡単につくれるスモークチーズ

スモークチーズを買ってくるのも良いですが、たまには自宅で薫製して自分でつくってみるのも楽しいですよ。自分の好みのスモーク加減でつくることができます。

材料は、こちらもスーパーで購入した6ピースの普通のチーズ。これをテーブルトップスモーカーでじっくりと薫製していきます。

チーズとウインナーも薫製に!
チーズとウインナーも薫製に!

10分程度で徐々に色が付き始め、20分もするとしっかりと燻されて味わい深いスモークチーズに。

スモークの加減は自分の好みで
スモークの加減は自分の好みで

チーズをスモークするときは、種類や温度によっては溶けることがあるので注意してくださいね。とろけるチーズは、やはりスモークには向かないですね。今回は、個別包装されているチーズを使いましたので、網に接する底の部分だけ銀紙を残して、くっつかないように工夫しました。

できたてのスモークチーズは、中がクリーミーで、外側がしっかりとスモークの味がして、これはビールやハイボールにぴったり!

チーズと一緒に、ちょっと大きめのウインナーも一緒に燻製してみました。これも、薫製する前にしっかり水気をとってから。ちょっとしたひと手間で、ガラリと風味が変わって面白いです。

ポテチの薫製もおすすめです

これは、冒頭に書いたオークス社さんのイベントで教えてもらったのですが、ポテトチップの薫製も「え!こんなに味が変わるの?」って驚きますよ。ほんのちょっと薫製するだけでも、風味が全然違います。

ミックスナッツとポテチも薫製
ミックスナッツとポテチも薫製

ポテトチップをスモークするときは、なるべく厚くてギザギザしているものが良いです。薫製の風味が付きやすくなるので。

スモークポテチも美味しいです
スモークポテチも美味しいです

ミックスナッツも、煙にくぐらせると風味が変わります。本当に、薫製って面白い。どんどんいろんなものを薫製してみたくなります。

いぶりがっこの味噌&マスカルポーネあえ

これは、以前から作ってみたいと思っていたもの。たくあんをスモークして、それを少量のみそと、マスカルポーネであえた一品です。

たくあんを薫製に
たくあんを薫製に

たくあんの薫製は、いぶりがっこといって、秋田県に伝わる食べ方です。昔の人は、囲炉裏の煙で大根を燻してつくったそうですよ。

今回は、スーパーで買ってきた普通のたくあんを、この薫製機でスモークしました。例によって、キッチンペーパーで水気をしっかりふき取って、常温でしばらく乾燥させます。

スモークのやり方は、他の食材と同じ。チップを加熱して煙を出し、テーブルトップスモーカーでしっかりと燻します。

いぶりがっこが完成したら、これを小さく切って、マスカルポーネと少量の味噌を混ぜてあえます。マスカルポーネがない場合は、クリームチーズでもOKです。

マスカルポーネとあえます
マスカルポーネとあえます

以前、都内の物産展でこの料理を食べて、めちゃめちゃ美味しかったので自分で作ってみたいなと思ったのでした。

日本酒に合う、最高のおつまみです。

テーブルトップスモーカー まとめ

オークス社製の、アペルカ テーブルトップスモーカーを使って、週末に自宅でいろいろな食材を薫製にしてみました。

ベーコン、チーズ、ウインナー、ポテトチップ、ミックスナッツ、そしてたくあんも。自宅のベランダバルコニーで、ビールを片手に椅子に座って、読書をしながら薫製とか、最高すぎます。

もちろん、キャンプやアウトドア料理にもぴったり。手軽に薫製を楽しむことができます。